Abstract


(1)数千プロセッサ規模の大規模な計算機資源を要する,(2)数週間から数カ月に及ぶ長期実行を必要とする,(3)計算の進展に応じて動的に計算量が変化する,という特徴を持つシミュレーションプログラムをGridRPCとMPIを組み合わせるプログラミング手法に基づきGrid化し,分散配置された並列計算機から構成されるGrid環境上で実行するための手法を提案する.本手法を用いることにより,上記3点の特徴を持つGridアプリケーションを構築するために必要な,プログラムの柔軟性,頑健性,効率性を実現することが可能となる.本手法の有効性を検証するために,本手法に基づきGrid化したプログラムを環太平洋Grid環境上で長期間継続実行させる実験を試みた.その結果,障害発生や計算量の変化に対応して実行対象計算機やその利用規模を変更しながら最長20日以上にわたり大規模Gridシミュレーションを継続実行することができた.