Abstract


Ninf-G version2は,Gridプログラミングモデルの一つであるGridRPCの参照実装であり,広域に分散した複数代のクラスタから構成される大規模Grid環境上でアプリケーションを効率よく実行することを目的とする.関数ハンドル同時生成機能やリモートオブジェクトを実装することで,遠隔手続き呼び出しに伴う起動コストや通信コストの低減を図るとともに,ハートビート機能,関数ハンドル作成タイムアウト機能,サーバ属性の個別設定機能を提供することで,非均質,不安定で動的に変化するGrid環境への対応を図っている.4台のクラスタ計300プロセッサから構成されるGridテストベッド上でNinf-G version2の実行性能を測定した.その結果,関数ハンドル同時生成機能がプログラム起動コストの低減に有効であること,およびNinf化されたシミュレーションが大規模グリッド環境で効率的に実行可能であることがわかった.