グローバルコンピューティングのためのミドルウエアである、ネットワーク情 報ライブラリNinfを用いて、広域のネットワークで接続された計算機を利用す るいくつかのシステムを試作している。Ninfにより、遠隔の計算資源をクライ アント側のプログラムの一つの計算コンポーネントとして利用できるようにな る。 プロトタイプとして、 数値流体解析コンポーネントnetCFDと分子軌道計 算コンポーネントnetMOを開 発した。流体計算では、途中結果の大量のデータ の出力が必要となることがあ るが、計算とデータの入出力をオーバーラップ させることによって、遠隔の計算資源でも効率的に利用できる。netCFDを利用 したデモシステムとして、Java appletを用いて広域ネットワーク上のWebブラ ウザから利用可能なシステム を構築した。appletはサーバ上でNinfインタフェー スでサービスされている 流体解析解析プログラムを起動して計算を行い、 call backのインタフェース により計算途中でappletの可視化ルーチンを起動 することで可視化させる ことができる。