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トランザクション

メタサーバ によって、分散並列実行をするためには、 計算のどの部分を並列実行して良いか、を 何らかの方法で指定する必要がある。

このための概念としてトランザクションを導入した。 トランザクションは、いくつかのninf call をまとめたもので、 トランザクション内の計算の順序はデータ依存関係を 保持する限り、自由に変更しても構わない。

トランザクションはユーザが明示的に指定しなければならない。 このために新たに二つのライブラリ関数をを用意した。 Ninf_check_in()がトランザクションの開始を意味し、 Ninf_check_out()はトランザクションの終了を意味する。 この領域で囲まれた命令がトランザクションを構成する。 トランザクションの開始と終了は、動的に行なわれるため、 トランザクション内部に分岐などの構造を含むことも可能である。



Hidemoto Nakada
Tue Feb 20 18:17:47 JST 1996