- [cpsy1107-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田 秀基, 広渕崇宏, 伊藤智, 関口智嗣.
省電力化にむけた仮想計算機パッキングアルゴリズムの提案.
電子情報通信学会技術研究報告 Vol.111, No.163, CPSY2011-9-CPSY2011-24, pp. 73-78, 2011.
データセンターでの消費電力削減手法の一つとして、仮想計算機(VM)を適宜
マイグレーションして使用していない物理計算機を低消費電力状態でスタンバ
イさせる方法が考えられる.これを実現するには,マイグレーション時の通信
衝突を考慮しつつ負荷に応じてVMの配置を決定(仮想計算機パッキング)する
手法が必要である.
本研究では,通信衝突を考慮したVMパッキングアルゴリズムとして,
0-1整数計画法を応用した手法(IP)とグリーディな手法(Greedy)を提案する.
評価では,総消費電力量,ユーザ体験の劣化,スケジューリングに要する時間
を比較し,シミュレーションから以下が示された.
1) GreedyとIPにより消費電力の大幅な削減が可能である.
2) ユーザ体験の劣化は消費電力削減効果に反比例するが,再配置により解消できる.
3) Greedyは高速かつリーズナブルな再配置が可能であり,IPはリアルタ
イム性を確保しつつより消費電力削減効果の高い再配置が可能である.
- [hpc1103-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田 秀基, 工藤知宏, 田中良夫.
多種資源を対象とするオンラインコアロケーション手法の提案 .
情報処理学会研究報告2011-HPC-129, 2011.
分散環境におけるデータインテンシブ計算の重要性が多分野において高まっているが,データインテンシブ計算で安定した実効性能を得るには,ネットワーク,計算機,ストレージを含めた資源とそれらの属性情報を考慮したコアロケーション手法が必要となる.
本研究では,多種資源とその属性情報を考慮したオンラインコアロケーション手法を提案する.提案手法では,既発表手法を拡張して整数計画モデルに新たな制約を加えることで,多種資源のコアロケーションを可能にする.
また,整数計画法のソルバに対するJavaインタフェースを提供するJavaILPを用いて提案手法に対して複数整数計画ソルバを適用できるように実装するとともに,シミュレーションによりその基本性能を調査した.その結果,資源の一部をユーザが指定する場合は31.7msecと高速に処理できることと,属性指定がある場合は通常と同程度で処理することが分かり,提案手法の実用性が示された.
- [ns1103-takefusa]
[PDF]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田 秀基, 高野了成, 柳田誠也, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫.
マルチドメインクラウド資源管理フレームワークの実証実験 .
電子情報通信学会 NS研究会 , 2011.
マルチドメインクラウドの資源管理フレームワークとして,資源管
理システム,アプリケーション実行管理システム,分散モニタリングシステムからなるGridARSを開発している.本研究では,既存システムを拡張し,相互運用性,機能性の高いGridARSシステムを開発し,大規模環境でその有用性を評価した.また,GLIF2010およびSC10において実証実験を行い,GridARSを用い
てマルチドメインクラウド上に自動的にユーザの要求を満たす仮想インフラを構築し,そのモニタリングを行うことに成功した.
- [zen73futatsuki]
[Abstract]
-
二木邦尚, 田中良夫, 池上努, 中田秀基, 竹房あつ子.
Condor VM ユニバースを利用した HPC Cloud の試作.
情報処理学会 第73回全国大会予稿集 , 2011.
スーパーコンピュータの性能向上は目覚ましく,近い将 来数百 TFlops から数十 PFlops 規模のスパコンが HPC インフラとして大学,研究所やデータセンターなど複数 組織に次々と導入されていく事が予想される.多組織の スパコンを有効活用して科学技術や産業の発展を促進す るためには,ネットワークを介してこれらのスパコンを 容易に利用する環境の構築が必要である.グリッドコン ピューティング [1] はそのための要素技術を提供するが, アプリケーション配備の際に組織毎に異なる計算環境へ の対応に手間がかかるといった問題がある.
- [comsys10-takefusa-poster]
[PDF]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田 秀基, 高野了成, 柳田誠也, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫.
マルチドメインクラウド環境のための資源管理フレームワーク.
第22回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2010), 2010.
クラウドは,大規模データインテンシブ科学技術計算の計算基盤としても注目されているが,分散する複数組織から提供される資源を統合して計算基盤を構築する技術は成熟していない.我々は,マルチドメインクラウド環境で仮想計算基盤を提供する資源管理フレームワークGridARSを提案している.GridARSは,資源管理サービス,プロビジョニングサービス,モニタリングサービスを提供し,予約ベースでマルチドメインクラウド上の資源の選択と確保,仮想計算基盤の構築とユーザアプリケーションの実行,モニタリング情報の提供を自動的に行う.デモンストレーションでは,クラスタ上に構築した仮想マルチドメインクラウド環境を用いて,本フレームワークが実際に動作する様子を示す.
- [ns-miyamoto-2010]
[Abstract]
-
林 通秋, 竹房 あつ子, 池永全志, 宮本 崇弘, 小島 功, 嶋村昌義, 松本延孝, 中田 秀基, 小出洋, 高野 了成, ジルセウ・ガベンディッシュ, 工藤 知宏, 田中 良夫, 西村公佐.
大規模資源の管理・制御に関する技術の実証実験 −新世代ネットワークプラットフォームの実現に向けて− .
電子情報通信学会技術研究報告ネットワークシステム, 2010.
クラウドコンピューティングの更なる普及や新世代ネットワークに向けた新たなインフラの実現に向けて,計算機やネットワークなどのICT資源を大規模に管理制御して,ユーザの用途に適したICT環境を柔軟に作る技術への期待が高まっている.そこで,複数のネットワークからなる規模のICT資源の存在を把握し,用途に応じて適した資源を割り当てる資源提供プラットフォームを開発した.また,データを適応的に圧縮するなどの機能を持つ高機能中継ノードを開発し,資源提供プラットフォームを通じて用途に応じて割り当てることで,ネットワーク内での輻輳下でも通信品質を維持することに成功した.
- [cpsy1008nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 広渕崇宏, 伊藤智, 関口智嗣.
仮想計算機パッキングへの最適化手法の適用.
電子情報通信学会技術研究報告 Vol.110, No.167, CPSY2010-8 ~ 2010-24, pp. 55-60, 2010.
実行ホストの切り替えを可能とするポストコピー型ライブマイグレーション技術を, 仮想マシン集約システムに対して適用することを新たに提案する.約一秒程度で仮想 マシンの実行ホストを切り替えられるため,迅速に配置状態を最適化できる.突発的 な負荷上昇が発生しても,仮想マシンの性能低下を短時間にとどめられる.評価実験 を通して,提案機構のプロトタイプシステムが正しく動作することを確認した.ポス トコピー型マイグレーションを利用したシステムは,プレコピー型を利用したシステ ムよりも,過負荷状態を迅速に解消し性能低下を軽減できた.
- [ns1003-takano]
[Abstract]
-
高野了成, 工藤知宏, 岡崎史裕, 竹房あつ子, 中田 秀基.
動的ネットワークパスプロビジョニングの相互運用技術 ーG-lambdaシステムとGLIF Feniusの連携ー.
電子情報通信学会技術研究報 Vol.109, No.448, pp. 345-350, 2010.
G-lambdaプロジェクトでは、グリッド・クラウドミドルウェアがネットワークパス、計算機、ストレージといった分散資源を動的に確保、予約するためのインタフェースを確立することを目指している。GLIF(Global Lambda IntegratedFacility)によって開発が進められているFeniusは、動的ネットワークパスプロビジョニングシステム間での相互運用性を実現するために、共通インタフェースを備えたユニバーサルプロキシである。本稿ではFeniusの概要、およびG-lambdaシステムにおけるネットワーク資源マネージャとFeniusを連携した動的ネットワークパスプロビジョニングについて述べる。また、GLIFワークショップ2009および国際会議SC2009においてFeniusを用いた相互運用性実験を行ったので報告する。
- [ns1003-nakada]
[Abstract]
-
中田 秀基, 高野了成, 竹房あつ子, 工藤知宏.
ネットワーク帯域予約を用いた分散アプリケーション実行環境の構築.
電子情報通信学会技術研究報 Vol.109, No.448, pp. 253-258, 2010.
我々は,予約ベースで計算資源とネットワーク資源を確保し,その上に一般的なクラスタ内の環境と類似した環境を構築するグリッドミドルウェアの構築を行っている.構築された環境内では,一般的なクラスタ向けに記述された並列アプリケーションをそのまま実行することができる.本稿では,ミドルウェアのうち,アプリケーション実行環境の構築部分に焦点を当てて詳述する.われわれのミドルウェアは,Linuxの仮想OS機能LXC(Linux Containers)とスタッカブルファイルシステムを利用することで,通常のユーザ環境をベースとしたサンドボックスを高速に作成することができる.
- [ns1003-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田 秀基, 高野了成, 柳田誠也, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫.
複数ドメイン環境でQoSを保証するクラウドのための資源管理フレームワーク.
電子情報通信学会技術研究報 Vol.109, No.448, pp. 247-252, 2010.
クラウド環境でQoSを保証した環境を提供するには,計算資源と計算資源間のネットワークの両方を同時に確保・提供する必要がある.また,これらの資源群は広域に分散し,複数ドメインから提供されるため,その資源のモニタリング情報の収集も課題となる.我々は,資源管理フレームワークGridARSを開発しており,GridARS RMSにより複数ドメインから提供される資源を選択・確保し,GridARS DMSでそのモニタリングを行う.本研究では,多様な資源のために規定された予約インタフェースGNS-WSI3を採用したRMSおよびDMSを,Globus Toolkit 4.2およびApache CXFを用いて開発した.システムの有効性を示すため,エミュレーション環境を構築してRMSおよびDMSの基本性能を調査し,各システムが非常に高速に処理できることを示す.また,RMSとDMSの連携実験をSC09国際会議で行ったので報告する.
- [ngnworkshop2009]
[Abstract]
-
宮本 崇弘, 小島 功, 池永全志, 林 通秋, 田中 良夫, ジルセウ・ガベンディッシュ, 松本延孝, 工藤 知宏, 小出洋, 田中 英明, 児玉 祐悦, 嶋村昌義, 中田 秀基, 竹房 あつ子, 高野 了成.
大規模環境における資源情報連携アーキテクチャ.
電子情報通信学会 新世代ネットワークワークショップ 2009, pp. 7-12, 2009.
けて,計算機やネットワークなどのICT資源を大規模に管理制御して,ユーザの用途に適したICT環境を柔軟に作る技術への期待が高まっている.そこで,複数のネットワークからなる規模のICT資源の存在を把握し,用途に応じて適した資源を割り当てる資源提供プラットフォームを開発した.また,データを適応的に圧縮するなどの機能を持つ高機能中継ノードを開発し,資源提供プラットフォームを通じて用途に応じて割り当てることで,ネットワーク内での輻輳下でも通信品質を維持することに成功した.
- [swopp09-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田秀基, 工藤知宏, 田中良夫.
性能を保証する計算・ネットワーク資源のコアロケーション手法の評価.
情報処理学会研究報告2009-HPC-121, 2009.
利用者の要求する性能を保証しつつ計算機・ネットワークなどの資源を組合わせて提供する場合,それらの資源のスケジューリングが重要な課題となる.我々は既発表研究において,このようなスケジューリングを最適化問題としてモデル化し,必要な計算・ネットワーク資源を同時に確保するためのオンラインコアロケーション手法を提案した.一方,最適化問題として解くと,変数の数に依存して指数的に求解時間が長くなるため,実用化に向けた課題が残る.本研究では, (1) 制約条件を追加することにより既発表研究の手法を改良し,求解時間の短縮を図るとともに,(2) 制約条件とソルバの違いによるに求解時間を比較し,実用化に向けて議論する.また,既発表研究に対して追加の実験を行い,(3) 重み付けすることにより管理者の要求を反映した資源の割り当てが可能であり,我々の手法が機能面でも有効であることを示す.
- [hokke09-nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 高野了成, 竹房あつ子, 工藤知宏.
ネットワーク帯域予約とOS仮想化機構を用いた分散アプリケーション実行環境に向けて.
情報処理学会研究報告2008-HPC-119, pp. 61-66, 2009.
複数のサイトにまたがって計算資源,ネットワーク資源を動的に確保し,アプリケーションを実行することは以下の理由により困難である.1) ネットワークの非対称性、2) サイト間の非均質性,3) 必要情報の実行時確定,4) アプリケーションのマルチホームネットワーク非対応.このため,現在のグリッド環境では既存のアプリケーションをそのまま実行することは難しい.我々は,予約ベースで計算資源とネットワーク資源を確保し,その上にごく一般的なクラスタ内の環境と類似した環境を構築するグリッドミドルウェアの構築を行っている.このグリッドミドルウェアを用いると,既存のアプリケーションを修正すること無く実行することが可能となる.本稿ではこのグリッドミドルウェアのアプリケーション実行フレームワークの設計とプロトタイプ実装について述べる.プロトタイプを用いた実行の結果,フレームワークの設計の妥当性を確認した.
- [hokke09-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田秀基, 工藤知宏, 田中良夫.
高品質分散実行環境のための計算・ネットワーク資源のグローバルスケジューリング手法.
情報処理学会研究報告2008-HPC-119, pp. 55-60, 2009.
高品質分散実行環境の構築に際し,ユーザの要求を満たす高品質資源群を適切に確保し,かつ,グリッド上の資源群を有効活用するためには,グローバルスケジューリングが重要な課題となる.本稿では,高品質分散実行環境の構築を目的とした計算・ネットワーク資源のグローバルスケジューリング手法を提案し,シミュレーションでの評価により,その有効性を示す.提案するグローバルスケジューリング手法は,ユーザの計算機及びネットワークに関する資源要求に対して,複数資源マネージャから利用可能な資源情報を入手し,組合せ最適化問題に帰着して事前予約プランを作成する.シミュレーションによる評価により,提案手法が有効であることを示す.
- [hpc0810-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田秀基, 柳田誠也, 岡崎史裕, 工藤知宏, 田中良夫.
資源予約と連携した階層型分散資源モニタリングシステムの設計.
情報処理学会研究報告 2008-HPC-117, pp. 13-18, 2008.
グリッドとネットワークプロビジョニング技術を用いることで,複数管理組織を跨る高品質の仮想計算基盤を動的に構築・提供することが可能になった.しかしながら,分散する多様な資源で構成される仮想計算基盤の利用者が,確保した資源群の状況を把握するのは困難である.本研究では,資源予約により複数管理組織を跨る資源群を利用するユーザに対し,利用資源のモニタリング情報を収集し,各管理者の開示ポリシに基づき資源情報を提供する,階層型分散資源モニタリングシステムを提案する.提案システムでは,GridARSコアロケーションフレームワークを用いて資源予約との連携を実現する.本稿では,提案システムの設計について述べるとともに,本システムによる計算機およびネットワーク資源のモニタリング情報の収集・提供方針を述べる.
- [ogf19-takefusa]
[Slides]
-
Atsuko Takefusa, Michiaki Hayashi, Akira Hirano, Shuichi Okamoto, Tomohiro Kudoh, Takahiro Miyamoto, Yukio Tsukishima, Tomohiro Otani, Hidemoto Nakada, Hideaki Tanaka, Atsushi Taniguchi, Yasunori Sameshima.
GNS-WSI2 Grid Network Service - Web Services Interface, version 2.
OGF19 GHPN-RG, 2007.
- [icnga2007-kudoh]
-
Tomohiro Kudoh, Michiaki Hayashi, Akira Hirano, Shuichi Okamoto, Atsuko Takefusa, Takahiro Miyamoto, Yukio Tsukishima, Tomohiro Otani, Hidemoto Nakada, Hideaki Tanaka, Atsushi Taniguchi, Yasunori Sameshima, Masahiko Jinno.
Network as a resource: G-lambda project and its architecture.
First International Conference on Networks for Grid Applications, 2007.
- [gridhotline2007-takefusa]
[Slides]
-
竹房あつ子.
OGFドキュメント HPC Profile関連.
第3回Grid Hotline,東京, 2007.
- [grid-standard2007]
-
伊藤智, 竹房あつ子, 伊達浩一.
平成18年度グリッドコンピューティング標準化調査研究委員会成果報告書.
独立行政法人 産業技術総合研究所 財団法人 日本規格協会 情報技術標準化研究センター, 2007.
- [hpc0712nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
PluS予約機構のCondorへの適用.
情報処理学会研究報告2007-HPC-113, pp. 43-48, 2007.
複数資源の同時確保には,各資源が事前予約機構を備えていなければならない.我々は既存のローカルスケジューラに対して事前予約機構を付加するPluS事前予約機構を開発している.PluS事前予約機構は,2つの動作モードを持つが,そのうちの1つであるキュー制御 動作モードは,ローカルスケジューラが特定の機能を持つことを前提に, モジュール構成を改変すること無く予約機構を付加することができる. このキュー制御動作モードは,特定のローカルスケジューラに依存しないよう 注意深く設計されているが,これまでの実際の適用例は,Sun Grid Engineのみで キュー制御動作モードの汎用性は立証されていなかった.本稿では,キュー制御動作モードの汎用性を立証するべく,Sun Grid Engineとは全く異なる基本設計に基づくローカルスケジューラ Condorに対してPluSの適用を行った.その結果,わずかなコード量でCondorへの適応が可能なことを確認した.
- [hpc0708nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 岸本誠, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
Globus Toolkit 4におけるWSRFサービス記述のアノテーションによる補助.
情報処理学会研究報告2007-HPC-111, pp. 291-296, 2007.
グリッド上のサービスを記述するための枠組として、Web サービス規格の一つである Web Services Resource Framework (WSRF) がある。Globus Toolkit 4 は、WSRF を用いてサービスを記述するためのツールの一つで、多くのプロジェクトで用いられているが、記述は煩雑で十分に容易であるとは言いがたい。我々は、 Globus Toolkit 4 による WSRF 記述を補助するツールを作成した。この補助ツールを用いると、ユーザは通常のオブジェクト記述にアノテーションを適切に付加するだけで、煩雑な Web Services Description Language (WSDL) によるインターフェイス記述をすることなく、WSRF に基づくサービスを記述することができる。さらに、通信対象となるデータのスキーマが独立に規定されている場合にも、対処することができる。簡単なサービ スをこの補助ツールを用いて記述した結果、大幅に記述量を削減できることを確認した。
- [hpc0708takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 中田秀基, 柳田誠也, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
WSRFに基づく情報サービスのXACMLによるアクセス制御.
情報処理学会研究報告2007-HPC-111, pp. 285-290, 2007.
グリッドでは資源やジョブに関する情報の提供は重要な機能のひとつであり、クラスタ監視ツールの Ganglia や Globus Toolkit 4 の MDS4 などの情報サービスが実現されている。しかしながら、複数の仮想組織に属するユーザが資源を共有する場合、全情報をすべてのユーザに開示することは好ましくない。本研究では、認可モデルとポリシ記述言語の標準として提案されている XACML を用い、サイト毎に情報開示ポリシを定義して、各ユーザからの細粒度の情報アクセス制御を可能にする、WSRF に基づく情報サービスシステムを提案する。本研究で開発したプロトタイプでの予備実験から、(1) 情報収集に関するオーバヘッドは WSRF/GSI によるもので占められ、認可決定の時間は無視できる、(2) 複数サイトから情報収集する場合も、手続きを並行して行うとその所要時間は許容できる、(3) XACML のポリシ数が多い場合も、判定に要する時間は全体の処理時間に対して十分小さいことが確認できた。
- [hpc0708okazaki]
[Abstract]
-
岡崎 史裕, 工藤知宏, 中田秀基, 竹房あつ子.
経路が動的に接続/解放されるネットワークにおけるユーザ単位の経路切替手法.
情報処理学会研究報告2007-HPC-111, pp. 255-260, 2007.
同一宛先との通信に複数の経路がある IP ネットワークでは、実際に通信に使用する経路を選択する仕組みが必要である。例えば、遠隔の計算機間の帯域を動的に確保して並列処理を行う場合や、 VLAN を用いてレイヤ 2 ネットワーク上に複数の経路を実現する VLAN ルーティング法では、ユーザごとに経路を切替えることが有効であると考えられる。そこで本稿では、これを実現する手法として、Linux の netfilter と iproute2 を用いる方法と、ロードバランサ装置である BIG-IP を用いる方法を比較検討する。また、これらの切替手法が並列計算アプリケーションの性能面に与える影響を調べるため、NPB3.2 による性能評価を行う。
- [hpc0706nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
事前予約機構のポリシ記述による制御.
情報処理学会研究報告2007-HPC-110, pp. 19-24, 2007.
グリッド上の複数サイトにまたがるジョブの実行を実現する方法として,事前予約による同時確保がある.事前予約を実現するローカルスケジューラは,いくつか提案されているものの,事前予約ジョブと通常のジョブを共存させるための適切なポリシは明らかになっていない.われわれは,事前予約ジョブと通常ジョブ間のポリシは,各サイトのローカルスケジューラに内蔵されるべきではなく,管理者が設定するべき事項であると考え,実装中の{\plus}事前予約機構に,管理者によるポリシ記述機能を組み込んだ.ポリシ記述には,Condor プロジェクトで用いられているClassAdを用いた.我々は,1)ClassAd による記述力は管理ポリシを記述するのに十分であること,2)PluSの提供する情報により有効な管理ポリシが記述できること,3)ClassAd によるポリシ解釈のオーバヘッドは十分小さいことを確認した.
- [hpc0703takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 林通秋, 築島幸男, 岡本修一, 柳田誠也, 宮本崇弘, 平野章, 鮫島康則, 中田秀基, 谷口篤, 工藤知宏.
ミドルウェア連携による計算・ネットワーク資源の日米間グリッドコアロケーション実験.
情報処理学会研究報告2007-HPC-109, pp. 281-286, 2007.
グリッドでは,計算資源に関する管理・利用技術は成熟しつつあるものの,ネットワークの帯域を資源として管理する技術は実験段階にあり,特に異なるネットワークドメインに属する拠点間の帯域を自動的に提供するのは非常に困難である.また,グリッドコアロケーションシステムは複数開発されているが,異なるシステム間で連携し,それぞれの管理ドメインの計算・ネットワーク資源を横断的に利用する試みはこれまでない.我々は,ネットワークの帯域を予約するためのインタフェースGNS-WSI を規定することを目的としたG-lambda プロジェクトを推進しており,複数ドメインに跨るネットワーク資源を確保することを考慮し,新たにGNS-WSI2を規定した.G-lambda が前提とするアーキテクチャでは,グリッド資源スケジューラが複数のネットワークドメインおよび計算資源の資源管理マネージャと連携することにより,ドメインを超えた資源のコアロケーションが可能になる.また,本報告では,米国の Enlightened Computing プロジェクトと共同で行った,ネットワークと計算機資源の同時事前予約実験について述べる.本実験では,日米の複数ドメインに跨る計算資源およびネットワーク資源をミドルウェア連携により事前予約で確保し,動的に構築したグリッド環境上でアプリケーションを実行することに成功した.
- [kj2006-takefusa]
[Slides]
-
Atsuko Takefusa.
G- lambda: Coordination of Grid and GMPLS network.
Korea-Japan Grid Symposium 2006, 2006.
- [grid-standard2006]
-
伊藤智, 竹房あつ子, 伊達浩一.
平成17年度グリッドコンピューティング標準化調査研究委員会成果報告書.
独立行政法人 産業技術総合研究所 財団法人 日本規格協会 情報技術標準化研究センター, 2006.
- [sacsis2006poster-takefusa]
-
竹房あつ子, 林通秋, 長津尚英, 中田秀基, 工藤知宏, 宮本崇弘, 大谷朋広, 田中英明, 鮫島康則, 今宿亙, 神野正彦, 滝川好比郎, 岡本修一, 田中良夫, 関口智嗣.
グリッドにおける計算資源 と光パスネットワーク資源のコアロケーション実験.
先進的計算基盤システムシンポジウムSACSIS2006 論文集(ポスター), pp. 234-235, 2006.
- [ieice2006-hayashi]
-
林通秋, 宮本崇弘, 大谷朋広, 田中英明, 竹房あつ子, 中田秀基, 工藤知宏, 鮫島康則, 岡本修一.
グリッドアプリケーション のためのGMPLSネットワーク資源の管理制御.
電子通信処理学会 2006総合大会講演論文集, 2006.
- [swopp0608nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 岸本誠, 大久保克彦, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
グローバルスケジューリングのためのローカル計算資源管理機構.
情報処理学会研究報告2006-HPC-107, pp. 55-60, 2006.
グリッド上で資源の同時確保を実現する方法のひとつとして事前予約を行う方法がある.複数資源の同時予約操作は本質的に分散トランザクションであり,操作失敗時の挙動を保障するためには,スケジューラとローカル資源管理機構の間で適切なプロトコルを用いる必要があり,ローカル資源管理機構がそのプロトコルに対応していなければならない.また,ローカル資源管理機構内部の予約管理機構もプロトコルに対応する必要がある.われわれは,プロトコルとして分散トランザクションで一般に用いられる2相コミットプロトコルを採用し,これを可能にするべく,計算資源上のローカル資源管理機構の予約インターフェイスを設計・実装した.予約インターフェイスはWSRF(Web Services Resource Framework)を基盤プロトコルとし,Globus Toolkit 4 を用いて実装されている.さらにローカル資源管理機構内部で使用する予約管理機構として,TORQUE および GridEngineと協調動作することのできるPluS予約管理機構を改良し,2相コミットの機構を組み込んだ.
- [hpc0603takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 林通秋, 長津尚英, 中田秀基, 工藤知宏, 宮本崇弘, 大谷朋広, 田中英明, 鮫島康則, 今宿亙, 神野正彦, 滝川好比郎, 岡本修一, 田中良夫, 関口智嗣.
グリッドにおける計算資源と光パスネットワーク資源のコアロケーション実験.
情報処理学会研究報告2006-HPC-105, pp. 121-126, 2006.
産業技術総合研究所,KDDI 研究所,日本電信電話は共同で,ネットワーク資源の事前予約を行うための標準ウェブサービスインタフェースを定めるG-lambda プロジェクトを推進している.このインタフェースの有効性を確認するために,計算資源と光パスネットワーク資源を事前予約によりコアロケーションする実験を,情報通信研究機構の協力を得て行った.本稿では,前提とするコアロケーションシステムモデル,G-lambda プロジェクトにおけるグリッドでのネットワークサービスインタフェースの規定,産総研が開発した計算・ネットワーク資源を同時予約するスケジューラの概要,KDDI 研が開発したGMPLS で制御される光パスネットワークの提供機構の概要と,これらにより実現されたコアロケーションシステムプロトタイプのiGrid2005 での実証実験について報告する.
- [hpc0603nakada]
[Abstract]
-
中田秀基, 竹房あつ子, 大久保克彦, 岸本誠, 工藤知宏, 田中良夫, 関口智嗣.
事前予約機能を持つローカルスケジューリングシステムの設計と実装.
情報処理学会研究報告2006-HPC-105, pp. 217-222, 2006.
グリッド上で複数の資源を同時に確保(コアロケーション) するには,各サイトにおける事前予約が不可欠である.現在計算資源の多くでは,プライオリティとFirst Come First Served を組み合わせたスケジューリングポリシが用いられているが,このスケジューリングポリシと事前予約をどのように組み合わせるべきかに関しては,明らかになっていない.われわれは,この問題を検討する研究環境を整備することを目的とし,1) OpenPBS の亜種であるTORQUE のスケジューラモジュールを記述するためのAPI を整備し,2) これを用いて事前予約機能を持つスケジューラモジュールを実装した.さらにWSRF を用いた外部インターフェイスを実装し,Globus Toolkit Ver.4 のGRAMと連動したグリッド環境での予約と実行を実現した.
- [hokke05akioka]
[Abstract]
-
秋岡明香, 竹房あつ子, 中田秀基, 松岡聡, 三浦謙一.
グリッド環境におけるスーパースケジューラ連携手法の検討.
情報処理学会研究報告 2004-HPC-101, pp. 55-60, 2005.
グリッド環境において効果的な負荷分散を実現するために、従来からスーパースケジューラの利用が提案されてきた。しかし、グリッド環境にスーパースケジューラが複数存在する場合の挙動は充分な検討がされていない。本稿では、スーパースケジューラの連携手法とその効果について、グリッドシミュレータを用いて検討した。その結果、複数のスーパースケジューラが単独で機能するよりも、階層構造や分散ネットワークを構成して協調することで、アプリケーションの実行待ち時間を短縮し、グリッド計算資源の利用効率を高めることを確認した。さらに、スーパースケジューラが階層構造を構成する場合と分散ネットワークを構成する場合について、利点と欠点を確認した。
- [swopp2002-takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 建部修見, 松岡聡, 森田洋平.
Grid Datafarmにおけるスケジューリング・複製手法の性能評価.
情報処理学会研究報告 2002-HPC-91, pp. 137-142, 2002.
グリッド技術を基盤にした大容量データに対する遍在するアクセスを可能にする技術をデータグリッドと呼び,複数のシステムの設計・実装が行われている.しかしながら,それらは実験段階にあり,データグリッドアーキテクチャの設計方針の妥当性や性能に関する議論は不十分である.本稿では,Bricksグリッドシミュレータにデータグリッドシステムに対する拡張を行い,Grid Datafarmアーキテクチャに基づくデータグリッドモデルとその性能について比較・調査した.データグリッドモデルでは,CentralモデルとTierモデルを比較し,Tierモデルでは様々なスケジューリングと複製アルゴリズムを適用し,2006年に行われるCERNの高エネルギー物理実験を想定し,その性能を評価した.
- [sc2002-poster-takefusa]
[Slides]
-
Atsuko Takefusa, Osamu Tatebe, Satoshi Matsuoka, Yohei Morita.
Performance Analysis of Scheduling and Replication Algorithms on Grid Datafarm Architecture for High Energy Physics Applications.
Proc. the 2002 ACM/IEEE Supercomputing Conference (poster session), 2002.
- [wgcc2000-takefusa]
[Slides]
[Abstract]
-
Atsuko Takefusa, Satoshi Matsuoka.
Performance Issues in Client-Server Global Computing.
International Workship on Global and Cluster Computing (WGCC'2000), Tsukuba (Japan), 2000.
Recent developments of global computing systems such as Ninf, NetSolve, and Globus have opened up the opportunites for providing high-performance computing services over wide-area networks. However, most research focused on the individual architectural aspects of the system, or application deployment examples, instead of critical issues regarding system performance characteristics in global computing. Further, no step-by-step analysis or impartial comparison of various scheduling schemes has been conducted, though the performance and feasibility of a global computing system, which employs a large number of computational resources, highly depends on its scheduling scheme. Evaluation is made difficult by large-scale benchmarks and the need for reproducible results. Our comparative study performs deployment of example applications of network-based libraries using Ninf, NetSolve, and CORBA systems. There, we discover that dedicated systems for global computing such as Ninf and NetSolve have in some cases performance advantages over more generic distributed computing capabilities provided by CORBA. Also, we proposed the Bricks performance evaluation system, which would allow analysis and comparison of various scheduling schemes on a typical high-performance global computing setting. Bricks can simulate various behaviors of global computing systems, especially the behavior of networks and resource scheduling algorithms. Moreover, Bricks is componentalized such that not only its constituents could be replaced to simulate various different system algorithms, but also allows incorporation of existing global computing components via its foreign interface. To test the validity of the latter characteristics, we incorporated the NWS system, which monitors and forecasts global computing systems behavior.
- [apan00aida]
-
Kento Aida, Atsuko Takefusa, Hirotaka Ogawa, Osamu Tatebe, Hidemoto Nakada, Hiromitsu Takagi, Yoshio Tanaka, Satoshi Matsuoka, Mitsuhisa Sato, Satoshi Sekiguchi, Umpei Nagashima.
Ninf Project.
APAN Conference 2000, 2000.
- [hpc9903takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房 あつ子, 合田 憲人, 中田 秀基, 松岡 聡, 長嶋 雲兵.
グローバルコンピューティングシミュレータの概要.
情報処理学会研究報告 99-HPC-75, pp. 31-36, 1999.
グローバルコンピューティングシステムが複数提案される一方,グローバルコンピューティングシステムのスケジューリング手法に対する考察が不十分である.これは大規模かつ再現性のある評価実験が困難であることに起因する.本稿ではグローバルコンピューティングシステムのスケジューリングアルゴリズムとそのフレームワークのための評価基盤を提供するシミュレータBricksを提案する.Bricksでは様々なシミュレーション環境やスケジュールアルゴリズムおよびスケジューリングに関するモジュールを設定可能である.また,これらのモジュールを既存グローバルコンピューティングシステムモジュールに置き換えることで,Bricks上での既存システムの機能試験を実施することができる.他システムのBricksへの組み込み例としてリソース情報の予測システムであるNWSを用いて本システムの評価実験を行ったところ,Bricksが実環境と同等の挙動を示すことを確認した.さらに,NWSがBricks上で正常に動作したことから,Bricksが既存の外部モジュールに対して機能試験環境を提供できることを示した.
- [nasa98aida]
[Slides]
-
Kento Aida, Atsuko Takefusa, Hidemoto Nakada, Satoshi Matsuoka, Satoshi Sekiguchi, Umpei Nagashima.
A Performance Evaluation Model for Scheduling in Global Computing Systems.
NASA Workshop on Performance-Engineered Information Systems, 1998.
- [hpc9808takefusa]
[PDF]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房 あつ子, 中田 秀基, 合田 憲人, 小川 宏高, 松岡 聡, 長嶋 雲兵.
Ninfシステムにおけるジョブスケジューラの実装と予備的評価.
情報処理学会研究報告 98-HPC-72, pp. 73-78, 1998.
ネットワーク技術の発展により,グローバルコンピューティングシステムが複数提案されているが,その計算リソースを有効に利用するための議論が十分になされていない.特に,広域ネットワーク経由の計算固有の変動や不安定さを考慮して,計算リソースを適切に割り当てるスケジューリング手法が必要である.本稿では,グローバルコンピューティングにおいてアプリケーションスケジューリングとジョブスケジューリングを統合するための階層化されたスケジューリングフレームワークを提案するとともに,それに準拠したNinfシステムのメタサーバスケジューリングフレームワークの実装について述べる.さらに,実環境と性能評価モデルを用いてスケジューリング手法の評価を行い,グローバルスケジューリングにおける課題を明らかにした.
- [hpcn98nakada_oral]
-
Hidemoto Nakada, Atsuko Takefusa, Hirotaka Ogawa, Kento Aida, Hiromitsu Takagi, Satoshi Matsuoka, Umpei Nagashima, Mitsuhisa Sato, Satoshi Sekiguchi.
Ninf Global Computing System - Architecture, Features, and Performance.
HPCN Workshop on Distributed Computing (Oral presentation), 1998.
- [iwia97matsuoka]
[Abstract]
-
Satoshi Matsuoka, Hirotaka Ogawa, Atsuko Takefusa, Hidemoto Nakada, Kento Aida, Umpei Nagashima, Mitsuhisa Sato, Satoshi Sekiguchi.
Preliminary Evaluation of Scheduling in Ninf: a Global Computing System.
International Workshop on Innovative Architectures '97, pp. 7p, 1997.
Rapid increase in speed and availability of global-network is opening up the possibilities of globally-distributed supercomputing, including our Ninf system. However, performance characteristics of these systems have been little investigated, especially under multi-clients, multi-sites situations. In order to establish methodology to schedule multiple job requests to multiple computational servers effectively and guarantee performance per each client, we conducted benchmarks under various WAN environments. There, we observed that communication bandwidth dominated performance for communication-intensive applications such as Linpack, and aggregate bandwidth could be sustained for multi-clients located at different internet sites. Based on these observations, we propose the need for a simulation model based on queuing theory. And we also performed preliminary benchmarks using our scheduling server, called the Ninf Metaserver. We also report on our collaborative efforts in bridging Ninf with NetSolve, a similar system being developed at Univ. of Tennessee/ORNL.
- [hpc9708ogawa]
-
小川宏高, 竹房あつ子, 中田秀基, 合田憲人, 松岡 聡.
高性能広域計算システムNinfのスケジューリングに関する予備的考察.
情報処理学会研究報告 97-HPC-67, 1997.
- [hpc9703takefusa]
[Slides]
[Abstract]
-
竹房あつ子, 小川宏高, 松岡 聡, 佐藤三久, 中田秀基, 関口智嗣, 長嶋雲兵.
ネットワーク数値情報システムNinf: マルチクライアント環境での性能.
情報処理学会研究報告 97-HPC-21, pp. 3-8, 1997.
ネットワーク数値情報システムNinfは,広域ネットワークに分散した計算資源や情報資源を利用して高速・高性能・高品質な科学技術計算を実現するための基盤システムである.本稿ではNinfの全体構成について述べるとともに,Linpack benchmarkを用いて,シングル/マルチクライアント環境での本システムの性能評価を実施した.この結果,現実的な広域分散利用条件でのNinfシステムの実用性,堅牢性を確認した.また,既存のベクトルパラレルマシンを始めとする並列計算機がNinfによってネットワーク計算資源として有効に活用されることを示した.