メタサーバ は、最低でも一つの自分以外のメタサーバ を知っている。 メタサーバ 間での情報の共有のための通信は、 On demand で行なう。 すなわち、メタサーバ がリクエストを受けとった際に、そのリクエストを 処理することができる Ninf サーバ を知らなかった場合に、 他のメタサーバ に対して問い合わせを行なう。
この問い合わせを受けとった、メタサーバ が適切なNinf サーバ を 知らない場合には、さらに他のメタサーバ へ問い合わせを forward する。 このようにすることで、Ninf サーバ は、 最寄りのメタサーバ に対して登録するだけで、 他のメタサーバ からも参照されることができる。
ここで問題になるのは、メタサーバ が編目状のネットワークを 構成することから、問い合わせが重複してしまったり、いつまでも ネットワークの中を回り続けたりする可能性があることである。 これに対応するために、問い合わせには、ユニークなIDとカウンタを 設定した。 メタサーバ は、問い合わせの履歴を保持し、かつて処理したIDをもつ 問い合わせは無視する。 また、問い合わせを forward する際には、カウンタをデクリメントし、 カウンタが0になった場合には、それ以上の forward を行なわない。 これによって、問い合わせは失効するため、無限ループを構成することは ない。