Ninf Server は、Ninf RPC の中核をなす マスター・スレーブ式の並行実行サーバプログラムである。 マスターサーバは、特定のポートからのコネクションを受け付けると スレーブサーバプロセスを一つ起動する。実際のコネクションに対する 処理はスレーブサーバが受け持ち、マスターサーバは常にポートからの コネクションを受け付けている。
Ninf Server の役割は、クライアントからのリクエストにしたがって、 Ninf Executable のインターフェイス を転送したり、 Ninf Executable を実際に起動したり、 クライアントからのメッセージをNinf Executable に中継したりすることである。 これらの過程は5.2に示すプロトコルで 行なわれる。
クライアントからの要求はNinf Executable の名前でなく関数名で行なわれる。 このため Ninf Server は関数名からNinf Executable を特定するテーブルを持つ 必要がある。このテーブルへの登録は次章で述べる Ninf Register で 行なわれる。このとき、Ninf Server は実際に Ninf Executable を 起動し、そのNinf Executable からインターフェイス を得、これもテーブルに登録する。 このため、クライアントからインターフェイス を要求された際には、 実際にNinf Executable を起動することなくインターフェイス を返答することができる。